睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる疾患を睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)と言います。

SASは主に2つの原因が考えられます。
ひとつは、喉の周辺における空気の通り道がふさがることで呼吸が一時的に停止する閉塞型です。
閉塞型の主な原因としては、首の周囲にたくさん脂肪がついている、舌が大きい、扁桃や口蓋垂が大きい、あごが小さい、などが考えられます。
また、アルコール摂取や喫煙、睡眠薬の服用なども影響しています。

もう一つの原因は、脳から呼吸指令が出なくなる呼吸中枢の異常です。
こちらの場合は、肺や胸郭、呼吸筋、末梢神経には異常はありませんが、呼吸指令がでないことで無呼吸が生じます。
なお、呼吸中枢の異常によるSASの患者様は全体の数%ほどです。

主な症状にいびきや不眠、疲労感

SASの主な症状には、いびき、中途覚醒、不眠、疲労感、日中の強い眠気、起床時の頭痛などが挙げられます。
SASを発症すると、高血圧や不整脈、糖尿病、心不全、脳卒中、うつ病などを引き起こす原因にもなりますので、SASの症状にお心当たりがありましたら、当院まで速やかにご受診ください。

SASの診断について

SASの診断SASの診断では、最初に問診や睡眠障害に関する診察を行います。
「いびきがうるさい」「日中の眠気がある」「朝起きると体が重たい」の3つの症状のうちいずれかがあれば、この疾患が疑われます。


診察により睡眠呼吸障害についての検査の必要性が認められた場合は、簡易型検査装置によるスクリーニングを行います。
鼻口気流、気管音、動脈血酸素飽和度(動脈血中のヘモグロビンが酸素とどのくらい結合しているかをパーセントで表した数値)などを記録する検査です。
検査により、SASと診断されると治療になります。

治療の中心はCPAP

治療の中心はCPAPSASの治療の中心はCPAP(シーパップ)という治療器を用いての方法となります。
CPAPとは、睡眠中の気道閉塞を防ぐための専用の鼻マスクです。
この鼻マスクを睡眠時に装着することで、空気を送り込み、気道を押し広げて喉の閉塞を防ぎ、睡眠時の無呼吸状態を防止します。

なお、軽度の睡眠時無呼吸症候群の場合は、専用マウスピースの装着や生活習慣の改善で対応が可能なケースもあります。
なお、CPAPで効果が出ない患者様には、連携する高度医療機関へのご紹介を行います。

以下のような症状がみられたらご相談ください

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