長引くせき外来

長引くせきとは

長引くせきとは咳の症状が長引く場合は注意が必要です。

「数日間、咳が止まらない」「のどや気管がイガイガ・カサカサ・ムズムズ・チクチクして咳が出る」「違和感があったり、かゆくて咳が出る」「他の病院に行っても咳が止まらない」などのお悩みをお持ちの方はご相談ください。

原因の多くは咳喘息

原因の多くは咳喘息長引く咳の多くは、咳喘息ではないかと言われています。
咳喘息は、喘鳴はなく、空咳だけが続きます。

症状は、就寝してから深夜や明け方に出ることが多く、風邪などの感染症や飲酒、喫煙、ストレスなどを引き金として咳が長期間続くようになります。
咳が止まらない要因は喘息と同じで、気管支が刺激に敏感になり、気管支の筋肉が痙攣して軽く収縮するために起こるのです。

咳喘息の疑いがある場合、当院では診断を行いますが、その際に呼気NO測定器を用います。
患者様が息を一定の力で吐き続けることで呼気に含まれる一酸化窒素の濃度を測定します。
それにより、咳喘息の疾患があるかどうかを判定するもので、測定後は2分ほどで解析し、結果もすぐ出ます。

治療では、咳止めの薬はほとんど効果がなく、気管支拡張剤や吸入ステロイド薬を用いて、症状の改善と炎症を抑える薬物療法を行います。

咳喘息をそのまま放置すると喘息に移行することもありますので、注意が必要です。

咳喘息以外にも様々な要因が

長引く咳は、咳喘息以外にも、副鼻腔気管支症候群、アトピー咳嗽、胃食道逆流症、喫煙による慢性気管支炎、感染後咳嗽、薬剤による咳嗽が原因で発症することもあります。

また、長引く咳は、肺結核、肺がんなどの初期の兆候であることもあり、さまざまな病気が考えられるため、早めに受診し、治療を継続することが大切です。

咳喘息を放置すると

咳喘息は、治療をせずに放置すると気管支や肺が固くなり、気管支喘息へと移行するリスクがあります。また肺の機能自体も低下していきます。
このような場合は、呼吸器専門医が正しく治療することで改善するケースも多く、低下した肺機能も戻ります。
まずは早期発見と治療が大切であり、長引く咳があれば早めに当院までご相談ください。

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